|
PC-8801mkUSPの発売で口火を切った、NECのモバイル”懐かし”パソコンシリーズの第二弾、PC-6601SPが本日発売となった。
先の88SP発売の時には、当日の購入予約を取れないという失態を犯し、秋葉原に早朝から並ぶという情けない結果になってしまった妄想編集部。
今回は二の舞にならぬ様、しっかりと予約を行い、開店と同時に余裕で手にする事が出来た。
しかし、今回はどの店もしっかりと数を確保した様で、特に目立った混乱もなく、予約なしでも比較的スムーズに購入できる様子だった。
まだ入手していない人は、念のため、お店に在庫の確認をしてみては如何だろうか。
さて、先行機種のPC-8801mkUSPとほぼ共通のハードウェアで構成されるPC-6601SP。
その基本性能を簡単におさらいしておくと、手のひらに収まる折り畳み型のコンパクトな本体に、フロントライト搭載のTFT液晶を搭載。
内蔵リチウムイオンバッテリーで駆動され、約3時間の充電で、最大10時間の動作が可能。
小さな筐体ながら、JIS配列のキーボードを備え、プログラムの打ち込みにも対応。
外部記憶装置としてスマートメディアが採用されており、過去のFDのソフトウェアは、別売りの変換アダプターで、スマートメディアに変換して利用する。
もちろん、内部はPC-6601互換でPC-6001/6601シリーズの多くの周辺機器とソフトウェアが利用できる。
PC-8801mkUSPとの大きな違いは、キーボード配列、スマートメディアのスロット挿入口、本体格納式のジョイパッドのオプション化、付属のスマートメディアにワープロとゲームが記録されている点で、主にターゲットユーザとコストの関係から変更された様だ。
それでは、実機を見ながら説明を続ける事にしよう。PC-6601SPに用意される色は、アイボリーホワイトとプラチナシルバーの2色で、筆者は過去の経験から、汚れの目立ちにくい後者をチョイスした。
箱の色も本体と同じくシルバー系で、印刷のデザインが多少異なる点を除いて、大きさは88SPと同じだ。付属品も、スマートメディアに予めソフトが記録されている点以外に差は無く、ACアダプターなどは全く同じものだった。
※サムネイルをクリックすると、大きな画像が表示されます
 |
 |
 |
| 本体と同系色の外箱。デザインが多少異なるだけで、88SPと同じ。 |
中身は、本体、ACアダプタ、マニュアル、ソフト同梱のスマートメディア。 |
本体上面。88SPと違い、スリットが入っていて、滑りにくい。 |
 |
 |
 |
| 本体左側面。音量ボリュームと、スマートメディアのスロットを装備。88SPと違い、スロットのデザインは簡素。 |
右側面には電源スイッチとLEDが用意される点も、88SPと同じ。 |
キーボードは、往年のPC-6601シリーズと全く同じ配列。ジョイパッドはオプションなので、装着口がパッカリ空いている。 |
 |
 |
 |
| 起動直後の画面。 |
付属のゲームを起動した所。これはフロントライトONの状態。 |
こちらはフロントライトOFFの状態。 |
|
 |
|
|
PC-8801mkUSPとの2ショット。やや66SPの方がデザイン重視なのが分かる。 |
|
本体の上部と液晶の縁には、スリットが設けられ、先代PC-6601の放熱口デザインを踏襲しているのが目を引く。
キーボードも、PC-6001mkU/6601と同じ配列となっているほか、液晶との接合部も黒く着色されるなど、往年のPC-6601のイメージを忠実に再現しようとする様子が見て取れる。
しかしながら、そのデザイン性の追及が仇となり、操作性はかなりスポイルされている。
特に、オリジナルの配列にこだわったキーボードは、実際にはPC-8801mkUSPのキーピッチよりも更にタイトで、打ち込みは事実上不可能と言える。
それでいながら、本体には標準でワープロソフトが付いてくるのだから、首を傾げざるを得ない。
また、88SPには標準だった格納式ジョイパッドが、値段の関係からかオプションとなっており、シューティング等のゲームを本体のみでプレイするのも事実上不可能だ。
つまり、付属のアドベンチャーゲームの様な、限られたソフト以外をプレイするのは、かなりの困難を伴う。これとて、コマンド入力形式なので、プレイはかなり厳しく、筆者はすぐにギブアップしてしまった。
以上簡単な所見記だが、PC-8801mkUSPがそこそこ使えるのに対して、残念ながらこちらの実用性は乏しいと言った感じだ。
ただし、デザインはかなり凝っており、往年のPC-6001mkU/6601ユーザには堪えられない魅力だろう。
この種の機器は、実用性よりも、所有している事に価値がある。そう割り切れる粋な伊達男は、是非購入を検討してみてはいかがだろうか。
|